Google翻訳を英会話に活かそう

Google翻訳を上手に使えばコミュニケーションがより豊かになります

以前の記事ではポケトークなどのAI翻訳機と自力の英会話を比較して「自力で外国語を話せることの価値は将来的に高まる」という説明をしました。

しかし「ポケトークやgoogle翻訳があるから勉強しなくていいや」と思われる方がいるのも事実です。そういった方々にも私はできる事なら「少しのプラスアルファでよりコミュニケーションがより豊かになりますよ」という提案を行っていきたいと思います。

押さえるポイントは3つ

  1. 諺や四字熟語は使わない
  2. 主語述語をちゃんと入れて、心情ではなく起きたことを言う
  3. 翻訳結果を少しは疑う

このたった3つのポイントを押さえておけばGoogle翻訳を使い、より豊かな英語表現ができるようになります。

スピーキングにGoogle翻訳を活かそう

具体的な例でスピーキングにおけるそれぞれの「和訳・英訳」においてのGoogle翻訳の活用方法、そのためのフレーズをご紹介したいと思います。

和訳の場合

私は時折通訳の仕事を頂くことがあるのですが、電子辞書は絶対に手放せません。結局使わないこともありますし、話すスピードが速くて使う暇が無いこともあるのですが、それでも必ず持っていくようにしています。
使うタイミングがあったとしても相手の使っている単語のスペルを確かめて、それを入力するのはなかなか手間です。和訳目的なら「音声入力対応」のものを強く勧めます。そんなときスマートフォンにGoogle翻訳アプリがあれば大いに役立ちます。

英訳の場合

私だって時々英単語をド忘れして、うまいこと表現できずに英文を作ることはあります。
そんな時に役立つのは「アルサス流の日本人向け英会話」のテクニックです。
適切な英単語を忘れるのはしょうがない、でも日本人には優れた語彙力があり、言い換えることで伝わる英文が作れるという前提でメソッドを作っています。
しかし、このアルサス流テクニックも練習が必要なので、うまく表現できない時は電子辞書やgoogle翻訳を使わせてもらう為に素直に相手の方にこう言いましょう。

Please hold on, let me use my translator.
(お待ちください、翻訳機を使用させてください。)
ホールドオンが「待って」という意味です。別にPlease  wait.でも大丈夫ですがこちらの方がよく使われます。

そしてその単語や文章の翻訳方法なのですが、このテクニックはメール作成にも使えます。ビジネスマン必見です。

それでは各ポイント実際に見ていきましょう

1.諺や四字熟語は使わない

Google翻訳などを使って単語、文章を変換してもそれでも伝わらないことは往々にしてあります。
特に日本古来の諺や四字熟語が弱く「他山の石」や「塞翁が馬」「三寒四温」などはいずれもダメでした。
文章を翻訳する際はとにかく難しい言い回しは避けてください。

2.主語述語をちゃんと入れて、心情ではなく起きたことを言う

Google翻訳の精度も年々上がっているのですが会話の一文を切り取ったような文章はまだ不得手です。

「怒られたのでそれはなしになりました」
It was gone because I was angry

なしになった、がit was goneでは分かりにくいです。キャンセルといった言葉が欲しいです。
そして怒られた、という受け身をくみ取っておらず、自分が怒ったことになっていて誤解されてしまいます。
日本文を入力する際に主語述語をきちんと入れて心情表現は避けることを心掛けて下さい。

「上司に反対されたのでその案は中止になりました」
The plan was canceled because it was opposed by my boss

これだとバッチリです。

3.翻訳結果を少しは疑う

Google翻訳もまだまだ精度の甘いところがあります。例えば「彼はモテる」と調べると

He  is motivated.
と出てきました。

翻訳の答えを何でも鵜呑みにしてはいけません。
このように意図とは違う結果が出てきた際はアルサス流のテクニック「日本語の言い換え」の出番です。
「モテる」を他の日本語で言うと「異性に人気」ですよね、簡単に「人気」だけでいいんです。

彼は人気だ
He is popular
と出てきました。少しくらいニュアンスが違っても我慢して下さい。ここに英会話力がプラスされたら

He is popular to girls.
と言えるようになります。

まとめ

以上のようにポケトークやGoogle翻訳を使う際には

  1. 諺や四字熟語は使わない
  2. 主語述語をちゃんと入れて、心情ではなく起きたことを言う
  3. 翻訳結果を少しは疑う

この、3つのポイントに留意して「豊かな表現」と「伝わる英語」を身につけましょう。